lms-管理者/権限管理

11-01.管理者と権限の基本

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 11-01-1.管理者

当システムにおける管理者とは、LMSにアクセスできるIDとパスワードのことをいいます。
当システムでは、同一の管理者アカウントでの、LMS同時アクセスはできない仕様となっているため、2人以上の管理者が必要な場合、管理者アカウントを追加する必要があります。管理者を登録した時点では、LMSに対する操作は何もできません。管理者には1つ以上の権限を付与する必要があります。
また、管理者は1つ以上のセクションに所属することができます(セクションについてはこちら)。セクションに所属することで、そのセクションのLMSに対してログインすることができます。セクション機能を利用しない場合。管理者の所属セクションは「Rootセクション」になります。(最初から登録されているLMSのセクションがRootセクション)

 

 11-01-2.権限

管理者に付与する権限です。権限マスタでは、LMSに対して「どのマスタに対し、登録(編集)、削除が可能なのか?」というマスタ権限設定と、「どのメニューを閲覧することができるのか?」というメニュー表示の設定が可能です。

例えば上の図の権限のマスタ権限では、受講者マスタの閲覧登録が可能になっています。受講者の削除やその他のマスタの閲覧等はすべて不可になります。一方メニュー表示を見てみると、受講者の登録、閲覧、編集のための機能と、受講者の進捗確認が可能なメニューが解放されています。この権限が付与された管理者ができる操作は、受講者の削除以外のすべての操作と各受講者の受講状況の確認ということになります。

権限は複数の管理者に設定することができ、管理者自身にも複数の権限を付与することができます。例えば「受講者登録不可、削除可」「受講者登録メニュー表示」の権限と、「受講者登録可」「受講者一括登録メニュー表示」の権限を同時に1人の管理者に付与したとします。
その場合、その管理者ではどのような操作が可能になるのでしょうか?答えは「受講者登録、削除ともに可」「受講者登録、受講者一括登録メニュー表示」です。2つの権限で出来ることが両方可能になると覚えておきましょう。

特定の属性をもつマスタのみ閲覧可にしたい
たとえばある部門の従業員の受講者IDのみ閲覧可能な管理者を作りたい、というニーズがありますが、これは権限マスタで実現することができません。マスタ自体を部門別などの階層管理したい場合、セクション機能を利用する必要があります。

 

権限の対象セクション

権限には「対象セクション」を指定することができます。(セクションについての詳細はこちら)
対象セクションとは、その権限がどのセクションのLMSに対して有効かを表します。「管理者の所属セクション」か「権限に設定したセクション」のどちらかを選択します。

管理者の所属セクション を選択した場合、その権限は付与した管理者の所属セクションに対して有効になります。例えば管理者がセクションA、Bに所属していた場合、権限を付与するとその権限はセクションA、Bの両方に対して有効になります。

権限に設定したセクション を選択した場合、その権限は管理者の所属セクションにかかわらず、権限自体に設定した個々のセクションに対してのみ有効になります。たとえば管理者がセクションA、Bに所属していた場合で、当該権限にセクションCが指定されていた場合、管理者はセクションCについてのみ当該権限を行使することができます。

通常は「管理者の所属セクション」を指定しますが、なぜこのような指定が必要なのでしょうか?
それは以下のケースのような権限付与を想定した際には、対象セクションを2種類設ける必要があるからです。

たとえば、「全セクションの閲覧が可能で、かつ1つのセクションに対してはすべての操作が可能」という管理者を作りたい場合を考えます。
この場合、「管理者の所属セクション」を対象とした権限のみでは実現が不可能です。なぜなら、管理者の所属セクションすべてに権限が有効となってしまうため、あるセクションでは参照のみ、あるセクションでは登録可、など、セクションごとに権限に差をつけることができないからです。
では、「権限に設定したセクション」のみで実現は可能でしょうか?確かに実現は可能です。セクションABCの3つがあり、それぞれ管理者A1 B1 C1 がいた場合、「ABCの閲覧が可能」、「Aのすべての操作が可能」、「Bのすべての操作が可能」、「Cのすべての操作が可能」という4つの権限を使い、それぞれをA1 B1C1に付与すればいいのです。
しかし、例えばセクションが100、管理者が100人いる場合を想像してください。その場合、権限を100通り登録して付与しなければならず、マスタの設定上非常に負荷が大きくなってしまいます。
では、「所属セクションにのみ有効ですべての操作が可能な権限」と「権限に設定したセクション(全セクション)に有効で、閲覧のみ可能な権限」を組み合わせたらどうでしょうか?この場合、A1 B1 C1がそれぞれABCのセクションに所属していれば、自身の所属セクションに対してはすべての操作が可能で、かつほかのセクションの閲覧ができる権限を、2つの権限マスタで実現できることになります。この場合、セクションと管理者が1000人いようが、必要な権限マスタは2つです。

このように、当システムでは権限の有効セクションを2種類選択することで、複雑な権限設定を最小限のマスタで実現しています。

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