lms-セクション管理

12-01.セクションとは

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12-01-1.セクションの基本

セクションとは、当システムのLMSの中の階層にあたります。これまではセクションの階層を意識した説明はしてきませんでしたが、当システムの利用環境を作成した時点で「Rootセクション」と呼ばれるおおもとのセクションと、そのセクションの管理者1名、マスター管理者権限が自動的に作成されています。

上の図の赤点線部分が、初期で存在するセクションとその登録マスタです。基本的には当該セクションで登録されたマスタはすべてそのセクションでのみ利用可能です。
LMSにログインし、右上に「Rootセクション」という文字が見えているかと思います。これが今現在あなたが所属しているのが「Rootセクション」であることを表しています。

なお、各セクションにはセクションIDを保有しています。RootセクションのセクションIDは「0000」です。

各セクションへのログイン方法ですが、それぞれのセクションごとにLMSのログインURLが分かれています。
当システムを初めて利用した際にログインしたLMSのURLは、「Rootセクション」のURLです。同じように、セクションを追加すると、それぞれのセクションごとに
LMSのログインURLが付与されます。(URLの取得方法はセクションの登録で解説します)
受講者サイトのURLはすべてのセクションにおいて共通です。なぜなら各受講者は1つのセクションにしか属することができないからです。
受講者サイトにログインすると、右上にログインした受講者の所属セクションが表示されています。これはログインした日時時点で受講者が所属しているセクションが自動的に割り振られます。

10-01-2.セクションの種類

セクションには3つの種類があります。それぞれのセクションとそのセクションの特徴を以下に簡単にまとめました

Rootセクション 初めから登録されているセクションで、すべてのおおもとになっているセクションです。以下のような特徴があります。
・LMSのセクション設定機能から、他のセクションを追加/削除することができる
・LMSからあらゆるセクションのマスタを閲覧することができる
・Rootセクションでしか利用できないメニューがある(詳しくは次項)
・講座マスタを他のセクションに共有することができる
管理セクション Rootセクションにて追加されるセクションです。以下のような特徴があります。
・当該セクションのLMSで登録されたマスタしか参照できない
・セクション自体の追加はできない。管理者の追加はできるが、自身のセクションに所属する管理者しか追加できない
・当該セクションで登録されたマスタを他のセクションに共有することはできない
・商品マスタや商品一覧など、販売関連の機能が利用できない
販売セクション 管理セクションに+αの機能を持っているセクションです。管理セクションの特徴に加え、以下のような特徴があります。
・商品マスタや商品一覧など、販売関連の機能が利用できる
・セクションに対して独自の請求を起こすことができる。すなわち、セクションをEラーニングのコンテンツ利用の顧客と想定し、毎月請求書を発行してLMSとEラーニングの利用料金を請求することができる

 

10-01-3.各セクションの利用想定

セクションはどのようなケースで利用することを想定したものでしょうか。様々なケースが考えられますが、ここでは代表的なケースを紹介します。

管理セクションの利用想定(大企業での階層別のアカウント管理)

当システムをかなり大規模に利用するケースでは、部門や支社、子会社などの階層ごとに受講者やコンテンツを管理したいようなケースが考えられます。

上の図のケースでは、教育管理部がRootセクションを管理し、その配下に実際に講座を受講する受講者(社員)が所属する部署が管理セクションとして登録されています。
教育管理部では、各部門に学習させたいコンテンツの登録(講座登録)を行い、各部門に対して講座を共有します。
各部門では、受講者IDの発行、管理が可能な管理者をそれぞれ1名おいて、その管理者が各部門の社員の受講者IDを管理します。
Rootセクションでは配下のすべてのセクションの情報を閲覧できるため、各部門で登録された受講者の進捗状況を即座に把握することができます。

上記ケースを実現するための当システムでの操作手順の概要は以下の通りです。

1.各管理セクションを登録する
2.管理セクション用の権限マスタを作成する
3.管理セクション用の管理者IDを発行し、権限を付与する
4.Rootセクション上で講座を登録し、その講座の内容を各セクションに共有する

 

販売セクションの利用想定(代理店、BtoB販売)

販売セクションは、当システムにコンテンツを登録し、Eラーニング自体をBtoBのビジネスとして展開するために利用することを1つのケースとして想定しています。

上の図をご覧ください。代理店A社がRootセクションで、B社という「販売セクション」を作成しています。B社LMSでは基本的にすべての操作が可能としています。
A社は2つの講座(講座A、B)を作成し、B社に講座Aを共有しています。
B社の販売セクションには「講座Aの単価1000円×利用ID数を毎月請求する」という設定が事前にされており、B社は自身で受講者IDを100発行し、それらで講座Aを受講します。
B社は自ら講座Cを作成するなど、単独のLMSとして利用することもできます。
毎月月初になると設定した販売セクションの請求ロジックをもとにB社に対し自動的に請求書が発行され、LMSで確認することができます。(販売セクションの請求機能)

上記ケースを実現するための当システムでの操作手順の概要は以下の通りです。

1.B社の販売セクションを登録する
2.販売セクション用の権限マスタを作成する(料金請求ロジックも作成)
3.販売セクション用の管理者IDを発行し、権限を付与する
4.Rootセクション上で講座を登録し、講座AをB社に共有する

10-01-4.セクションでの各マスタの取り扱い

各セクションではそれぞれLMS上でマスタを登録することが可能ですが、それぞれのマスタがセクション上でどのように取り扱われるのかについて説明します。

1.受講者マスタ

受講者は「必ず1つのセクションに所属」します。あるセクションで登録した受講者マスタは、そのセクションに所属します。他のセクションからはその受講者を参照することはできません。Rootセクションでは、他のセクションに所属する受講者を登録することができます。
受講者マスタは「セクション所属期間」という情報を有し、別の期間において他のセクションに異動することができます。下の図をご覧ください。

各セクションで登録した受講者は、基本的には上の図の受講者Aのように、期限を9999/12/31として登録した際のセクションに常に所属しています。
一方、受講者Bのように、セクションAへの所属を2017/3までに変更し、4月からセクションBに所属させるといった設定も可能です。
受講者Cのように、同一時期にセクションA、B両方に所属するといった設定はできません。
なぜ受講者マスタに限りセクション間の異動が可能かというと、管理セクションは大規模な企業の階層管理などで利用されることを想定しているため、
人事異動などで受講者IDが所属セクション(部門)を異動することを想定しているからです。

では、上の図の状態で、受講者A〜Cの受講状況を確認する場合、どのセクションで確認ができるのでしょうか?
たとえばセクションAで受講状況確認機能を利用した場合、「セクション所属基準日」という検索項目があります。ここに特に値を入れない場合、セクション所属基準日は現在日付になります。
たとえば今が2017年4月だとしましょう。その場合、セクションAでLMSにログインし、受講状況確認機能で進捗を確認した際に表示される受講者は2017年4月時点で当該セクションに所属している受講者、すなわち受講者Aのみの進捗状況が確認できます。
一方、「セクション所属基準日」に2017年1月の日付を指定した場合、その時点でセクションAに所属していた受講者A〜C全員の受講状況を確認することができます。

受講者マスタのセクション間の異動についてはこちらで設定方法を詳しく解説しています。

 

2.販売関連マスタ

販売関連マスタとは、LMSのメニュー上で「販売関連」に属するマスタをいいます。

これらのマスタは「Rootセクション」及び「販売セクション」でのみ利用可能です。管理セクションでは利用できないので注意してください。
(月定額決済管理マスタは「Rootセクション」のみ利用可能)

 

3.講座マスタ

先ほどから述べている通り、「Rootセクション」に所属する講座については、他のセクションに共有することができます。
「Rootセクション以外」で作成された講座は他のセクションに共有することはできないので注意が必要です。
(講座の共有方法の設定の解説はこちら

 

4.メール文面

メール文面マスタは初期段階ではRootセクションのマスタのみ登録されています。
では、新規に作成されたセクションでのメール通知の文面はすべて追加設定が必要か、というとそれは違います。
メール文面は、「そのセクションで固有に登録しているときはその文面、登録されていないときはRootセクションの文面」が自動的に選択されます。
すなわち、特に管理セクション上でメール文面を変更する必要がない場合、メール文面はRootセクションでのみ設定すればいいことになります。

 

5.ASP基本設定/API利用項目設定

これらの項目は「Rootセクションでのみ設定可能」であり、「設定内容が自動的にすべてのセクションに反映されます」。
よって、他のセクションではメニュー表示されません。

 

6.その他すべてのマスタ

その他すべてのマスタは各セクションで登録され、そのセクションで利用されます。セクションの異動や共有などはできません。なお、Rootセクションではすべてのセクションのマスタも登録することができます。

 

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